先日アウトドアメーカーが主催するイベントに参加した。
50人ほどが参加したそのイベントの内容は、環境問題を題材にした3本の短編映画を鑑賞し、グループに分かれて、その映画を見た感想を話し合うというもの。
友人に誘われてふらっと参加したぼくは、参加者たちの環境問題に対する意識の高さと思考の深さに驚かされた。
一応、物心がついた頃には「エコ」などの言葉はあった世代であるので、「不都合な真実」が地球に存在していることは承知していたが、ビニール袋を極力もらわないということのほかは、人に語れるのほど活動は正直していない。
グループで一緒になった男性に「なぜ、それほどまでに環境について真剣に考えているのか?」と聞いてみると、「サーフィンが趣味な自分は、海をきれいにしたい」という。
みな自然の中で遊ぶのが好きで、だから自然を守りたいという。とても自然な理由だと思う。
都会で生まれ育ち、公園を自然だと思っている子どもたちに、環境問題の授業をしてもピンとこないはず。
「森が減っている」「海が汚れている」という情報を理解する前に、一度現場に足を運ぶことが大切だと思う。
網と籠を持って虫を追いかける時代から、スマホを持って架空のモンスターを追いかける時代になった今、小さな頃から自然に触れ合う機会をつくることが、未来の地球を左右するということなのかもしれない。